住宅メーカーの担当者を見極める10の視点

こんな担当者は要注意

住宅メーカーと打合せを進める上で、まず窓口になるのは営業マンです。次に、具体的なプランニングを検討していく際には、設計の担当者が出てきます。

会社によっては、営業マンだけだったり上司や社長が同席する場合もあります。

多くの方は丁寧に応対してくれると思われますが、人当たりが良ければよい結果につながるという訳ではありません。良心的なことと出来上がる建物は別物です。

良好なコミュニケーションは大切です。しかし、「相手を見て人物を判断する」ことはそれ以上に大切なことです。そこはビジネスライクにいきましょう。けして失礼なことではありません。

性善説を捨ててシビアな目を持ちましょう。後で後悔してもその時はもう遅く、困ったことになるのはあなた自身なのですから。

住宅メーカーの担当者の判断のポイント

1.よく話を聞いてくれるか?

まずはココです。商品の良さを説明してくれるのは良いですが、主張ばかりされては閉口します。あなたの意向・要望をどれだけ聞いてくれるか、担当者の懐の深さが出るところです。

2.きちんと約束を守るか? 頼んだことを忘れないか?

ビジネスの基本ですよね。小さなことでも約束を反故にされたら早めに釘を刺しましょう。でないとまた繰り返すことになります。

3.質問に対する回答がずれていないか?

相手が理解できていない場合もあります。おかしいなと感じたら再度確認しましょう。

また、勘が悪い担当者だと後で取決め内容に食い違いが生じる可能性があります。

4.分からないことを丁寧に説明してくれるか? 

分からないことは分かるまで聞きましょう。また、相手も曖昧な理解でよく分かっていない場合もあります。その時こそ正直に「分かりません」と言って、後から調べて教えてくれる方の方が信用できます。

5.回答にごまかしが感じられないか?

前項に関連する事項です。危うさを感じます。口頭だけでなく、文書やメールで回答をもらっておきましょう。

6.できる・できないをはっきり言えるか?

住宅メーカーによって対応できる内容は限られています。交渉はするべきですが、できないことであればはっきりしてもらった方が良いですね。

7.自社商品のデメリットをどう言うか?

強み・弱みはそれぞれの住宅メーカーに存在します。どう説明するのか、正直さが感じられるポイントです。

8.他社商品の特徴をどう言うか?

もちろん自社商品を売るのが仕事ですが、盲目的に他社商品をけなしたり、自社商品を過大に評価するのはあなたのことを考えていない証拠です。担当者を知るために、こちらから聞いてみても良い質問事項です。

9.主張を曲げないことはないか?

設計者にあるパターンです。こちらの要望を聞いてくれず主張を押し通す方がいます。もちろん構造的・法律的に実現できない事柄もありますが、その際は理由をきちんと聞きましょう。

違う方法によってでも施主の意向を汲み取ってくれる設計者は、契約後も力強い存在になります。

10.契約を急かさないか?

何かと理由をつけて契約に結び付けようとする場合、慌てることは禁物です。その裏側には会社の事情や評価制度が潜んでいます。

期限も区切られるでしょうが、誰のために急いでいるのか十分考えて回答しましょう。

この人には任せられないと思ったら

その住宅メーカーの商品が気に入っていて担当者だけがネックになっている場合は、上役の方に申し出て担当者をそれとなく変えてもらうのも一つの方法です。

家づくりの人間関係で苦労する必要はありません。

それほど商品が気に入ってなければ、適切なタイミングでプランニングを打ち切りましょう。

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