住宅基礎工事の工程と注意点

基礎工事

最近の住宅の基礎は、ベタ基礎(一面にコンクリートを打設する形式)がほとんどです。

建物によって基準が異なり、それに適合した設計・施工が必要になります。

基礎工事は、重労働であると同時に慎重さと施工技術も求められる重要な工事です。建物が建つとそのほとんどが隠れてしまいますが、ここが肝心です。

一般的な工程(地盤改良工事を除く)

砕石

1.基礎の形状に合わせ地面を掘削し、

2.砕石を入れ、転圧。

3.ポリエチレンフィルムを敷く。(ベタ基礎以外の土間コン下。地面からの湿気が上がってこないように)

鉄筋,アンカーボルト4.外周りの型枠を立てる。

5.鉄筋を組む。(鉄筋の太さ・組み方は様々)

6.アンカーボルトを入れる。(アンカーボルトも種類は様々で、木造軸組みの住宅では地震時の柱の引き抜き防止のため、ホールダウン金物も使われる。種類と位置の間違いが無いよう注意、ズレも避ける)

基礎工事

7.コンクリートの打設。(隅々までコンクリートが行き渡るよう、工具で振動させたりしながら流し込む。空隙を防止するため念入りに)

季節による温度変化に合わせ、コンクリートの配合も変える。基準は24N/m㎡、冬季は強度を上げる。

ベタ基礎

8.コンクリートの表面を均す。(季節により水の引き・乾きが異なるので、様子を見ながら行う)

9.コンクリートの養生(同じく季節による)

10.型枠をばらし、清掃。

住宅のベタ基礎の場合、この後「立ち上がり部の基礎」を施工します。

基礎工事は、天候にも左右されるのでその時々で判断します。無理をすると良くない場合もあります。

基礎工事で注意すること

  • (当然ですが)施工基準を守る。
  • 施工精度を確保する。
  • 気候・天候を見ながら施工する。
  • 空隙ができないよう留意する。
  • ひび・割れが生じないよう留意する。(程度による)

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