木製食器に使えるオーガニックな塗料

木製の食器

我が家では木の箸とお椀を使っています。長く使っていると当然塗料がはげて来だし、塗り直しをすることにしました。

どうせなら安全な塗料で塗りたいと思い、調べていて始めて知ったことをまとめました。

木製食器に塗られている塗料

木製食器は樹種にもよりますが概して水に強いわけではなく、水を吸い込んで膨れる、表面が荒れるなどの劣化原因を防ぐため、表面に塗装を施してあります。

高級な塗料としては昔から漆が有名ですが、塗装手間がかかり素材も高価なため、現代の食器には人工的な塗料が塗られることがほとんどです。

食品衛生法の基準

調べてみると食品衛生法に関わる塗料の規制項目は、重金属や過マンガン酸カリウムの含有量などとなっています。そして、塗料が乾燥した後の「塗膜」の成分が安全であるかどうかが問題になっています。

認可されているものでよく目にする塗料は「ウレタン」です。ウレタン塗料は人工塗料で油性と水性があります。耐久性もあり安価なのでよく使われていることから、我が家の食器にもこの塗料が塗られていました。

人工的な素材なので、塗膜が固まったとしても成分の溶け出しや発散が気になろところですが、現実としてはやむを得ず使用しているものもあります。

天然素材を原料とした塗料

原材料が天然のものは歴史的に実績もあり、漆のほかにもいくつかあります。体に優しい印象があり、安心できることがその魅力です。

今回は木材に浸透するタイプとして、オイル系の塗料を使ってみました。サラッとした表面の感じは良いですが、塗膜を作らないためやや弱い(耐久性が短い)感があります。

塗膜を作る材料には天然ニス(セラックニス)がありますが、やはり耐久性に難ありと言われています。

エゴマが原料の自然塗料

使用した塗料はエゴマの油(荏油)が原料の安全な塗料です。おススメします。

オーガニックで安全な塗料,純正荏油

by カエレバ

オーガニックな塗料を使うには

自然素材・天然素材を原料とした塗料を使うことは、やはり手入れに要する手間や時間がかかることにつながります。

この選択肢を選ぶことは、イコール「スローライフ」を選ぶことです。楽しみながら手入れをしていくという考え方が必要です。

今の時代、衣食住のすべての面で「速さ=ファスト」が求められています。そしてそのことによる弊害も顕在化しています。

スローライフ

どちらを求めるかは人・家族それぞれの考えですが、スローな暮らしは時間を費やす代わりに得られるものもあります。

我が家も「できる範囲で」生活に取り入れていこうと思っています。今度の休みには久しぶりに、オイルで箸とお椀の手入れをしようと思います。

住まいの安全・安心を考える

木製食器の塗料の例にもれず、現代社会では家庭においても様々な人工素材が使われています。

そして、塗料・接着剤・プラスチックなどそれらの素材からは様々な化学物質が発生しており、住宅が高気密になっていることもあり健康被害につながる可能性もあります。

みなさんご存知のことと思われますが、再認識するために「住まいと健康」に関するページをご案内します。

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