こんな土地に注意!
家を建てるために土地を買おうと思ったとき、何を気にして選んだらよいのでしょうか?
- 日当たり
- 利便性
- 価格
これらは当然基本となる事項ですが、物件を具体的に細かく見ていくと気をつけなければいけない事項があります。
価格が安い土地には何か理由があります。不動産会社はデメリットを織り込み済みで価格設定をしています。掘り出し物はめったに無いといっても良いでしょう。
土地選びで注意することを、観点を分けて分けて見てみます。
使い勝手が悪い土地
家の配置を考える場合、使い勝手が悪い土地があります。場合によっては、建てたい家が入らない、設計を変更せざるを得ないことも出てきます。
- 旗竿状、多角形地、変形地
- 法面(斜面)があり実質使える面積が限られている
- 間口または奥行きが狭すぎる
実際使えるのはどこまでか、理想の家のインプットして考えましょう。 家に対する条件がクリアできるのであれば、逆に土地に合わせて家を設計するのも一考です。個性的な家ができます。ただし、設計者の能力に大きく左右されることも忘れてはなりません。
実際使用するために付随コストが懸念される土地
家を建てるには、家そのものの建築費のほかに、家を建てるための条件を整備するための費用・実際の生活するために整備する費用がかかります。
- 地盤改良費
地盤調査により発生する場合があります。調査は一般的に土地購入後になります。
- 外構工事費
土地によって境界やヨウ壁・スロープなど、必要不可欠なものがあります。
- 給排水工事費
水道引込み、排水・雨水処理のため、想像以上に多くの費用がかかる場合があります。
上記費用が予想される土地として、次のような土地があります。安く売り出されていても注意が必要です。
- 敷地に高低差がある
- 道路からの高低差がある
- 広すぎる
- 地盤が緩いことが予想される(元農地、埋立地、水際に近い)
単なる見た目の価格だけでなく、予想される費用も考慮し、土地を選ぶことが大切です。
素人には分りにくい面がありますので、土地を購入する前に建築に詳しい人に見てもらった方が賢明です。 例えば、建築関係の知人、候補の住宅メーカーの技術者、住宅コンサルタントなど、不動産業者以外の第3者がよいでしょう。
生活する上でストレスが懸念される土地
一時的には我慢できることでも、永く暮らす上ではとげが刺さったようにチクチクと気になってきます。どうせ土地を購入するならスッキリと暮らせる土地を選びたいものです。
- 狭すぎる土地
- 車で進入しにくい土地
- 嫌悪施設が近くにある土地(臭い、騒音、印象)
しかし一方、「住めば都」とも言います。慣れもあります。利便性や価格がデメリットを上回る場合は、妥協も必要です。 いずれにしろ、きちんと比較し決断することが迫られます。
そして決めたからにはメリットを評価し、マイナス面を省みないことも気持ちよく暮らすコツです。考え方、捉え方もストレスを溜めないポイントです。正解であるかどうかはそれからの生活がどうであるかにかかっています。
危険が懸念される土地
大きな震災があったこの時代であり、地球温暖化による集中豪雨・ゲリラ豪雨も増えています。
安全に暮らせる土地を選ぶことは大前提です。
震災時の行政のフォロー体制も確認しておきましょう。
地盤調査会社が提供しているこんなサービスもあります。実際行った地盤調査結果をデータ化し、その付近の地盤の程度が分かります。
ただし、あくまで目安ですので実測の地盤調査は必要です。
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