契約書・契約約款を見ると、基本的には注文者(施主)と請負者(注文住宅メーカー)は「対等」であり、あるいは一見注文者の方が強い立場のようにも見えます。
確かに消費者を優先する、保護するような記述もあります。 しかし、実際はどうでしょう。
家の工事が始まってから分かること・見えてくるものもあります。
契約前後のメーカーの対応の変化
経験者の体験談
- 「契約までは調子が良かったが、契約したとたんに対応が悪くなった。」
- 「回答や対応が遅く、ストレスがたまった。」
- 「実物と受けた説明が違った。(説明がなかった。)」
- 「結局、泣き寝入りしてしまった。」
このような話を聞いたことはありませんか?
知人の経験やネットの情報でもよく出てくる声ではないでしょうか。
契約前は「注文住宅」という大きな仕事を取るためにメーカーも必死です。そして、契約してしまえば一応の利益の見込みも確保できます。当然、気も緩みがちになります。
しかし、頼む側は契約してからが、大切な家を作ってもらう本番です。きちんとやってもらわなければ困ります。動いてもらうのは相手側なので、時には頼む立場にもなります。
頼む側に立った場合、立場が弱くなったと感じた経験はないでしょうか? 必要としているものを手に入れようとする場合、買う側の人間(消費者)はどうしても弱い立場になってしまいます。
個人と企業の契約という事実
また、契約は施主という個人と注文住宅メーカーという企業が結びます。会社の規模にもよりますが、ねずみと猫、場合によってはアリと象ほどの差になることもあります。
もめた時も会社側は複数人で交渉に臨むでしょう。 会社にとってトラブルは初めてではないはずなので、慣れもあります。過去の経験や事例を元に押し切られるケースもあるかもしれません。 そういう意味でも、企業を相手にする消費者(施主)は、けして強い立場とは言えないのです。
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