注文住宅の建築費の価格構成
注文住宅のことを調べたり、住宅メーカーに行ったりすると建築費の「本体価格」「諸費用」、仕様(スペック)では「標準」「オプション」という言葉が良く出てきます。
各社統一してくれれば良いのですが、そうはいかずバラバラで分かりづらいのが現状です。見積りが出てきても、比較するには内訳をよく確認しなくてはならず、大変な手間がかかります。
注文住宅の建築費にはどんなものが含まれるか、まずは基本的な価格構成を解説します。
本体価格と標準仕様
「本体価格」には何が含まれているのか、何が「標準」でほかに実際かかる追加(オプション)金額はあるのか、よく確認します。選択できる範囲も含めてきちんと確かめましょう。
通常必要と思われるものまでオプションにしている場合は、価格や坪単価を安く見せようとしている可能性があります。住宅メーカーの姿勢を判断する指針の一つにもなります。
注文住宅の見積書の見方、項目の解説は次のページに記載しました。
しかし、注文住宅の比較要素は価格だけではありません。以下のことも考慮に入れましょう。
比較ポイント
- 住宅メーカーを選ぶ最大のポイントは信用です。
- 見積り金額の提示の仕方も判断基準の一つに挙げられます。
建物本体以外にかかる費用
建物を建てるにあたり、土地の条件により変動する費用(付帯工事と呼ばれたりする)、設計・申請費、その他の諸費用(ローンの費用、引越しやカーテン類の費用、税金など)などがあります。
住むまでに一体いくらお金がかかるのか、全体像が見えないと不安な気持ちになります。人によっては土地の費用もありますよね。
諸費用については次のページにまとめました。
建築費の総額を提示してもらう
注文住宅は、個人にとっては年収の数倍ものお金をかける最大の投資です。それだけに恐れを抱く(びびる)のも当然です。
しかし、お化けと同じように見えないものは怖いですが、逆に見えてくれば怖くなくなります。分かってくるにつれ気が重くなることもありますが、見えないよりはましです。
建てる側にとっては、結局いくらかかるのかが知りたいところです。見かけだけの商品価格だけでなく、これらを含めた総事業費を提示してもらいましょう。
比較ポイント
- 親身になって細かい部分まで調べてくれる会社は信用ができます。
その結果、建築費がもしも予算をオーバーしてしまった場合は、自分たちの当初の家を建てるコンセプトをもう一度振り返り、計画を見直します。
家づくりの基本となる考え方はこのページが参考になります。
そして、見直した建築計画に基づき建築費を削っていくことになります。
建築費削減・コスト減額のためのヒント
不要なものがないか確認する
注文住宅はあくまでオーダー品です。各材料や工事の組合せで形作っていきます。ということは、価格は積上げ算で成り立っています。
自分たちに不要なものが入っていないか、確認することも大事ですね。
実現したいライフタイルはどんなものでしょうか? 選んだ商品・工事項目は本当に必要なものでしょうか?
それを見つめなおすことが大切な作業になります。次のページも併せてお読みください。
衝動買い・感覚の麻痺に気をつける
注文住宅の価格は、いつもと扱う額の桁が違います。
しかし怖いもので、いつしかその数字に目が慣れ、大きな単位で考えるようになってしまいます。住宅ローンが組めることもその要因の一つなのでしょう。
気分が乗ってくると、あれもこれもと衝動的につい手を出してしまう要素が増えがちですが、生活する上では見えにくい出費や突然発生する出費もあります。
冷静な目線で見直し、生活に少し余裕があるくらいの計画をされることをお勧めします。
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