レインズ登録項目にインスペクションが追加される

レインズ登録

中古住宅の比較検討がしやすく

住宅など不動産物件を売却するのに、インターネットを使い売却情報を広く知らしめるシステムが「レインズ」です。

売却希望者の依頼を受けて不動産業者がレインズに物件情報を登録するわけですが、その登録項目に住宅の性能・品質に関する事項が追加されました。その中にはインスペクションの実施も含まれています。

中古住宅はその性能・品質に関して「情報が少ない」「よく分からない」という声が多く、「中古だから仕方がない」といった現況を鵜呑みにするしかない悲観的な風潮もありました。

これらを払拭し中古住宅市場を活性化するため、中古住宅購入者の立場を向上させるため、今回の変更がなされたのです。中古住宅の購入をしている方にとっては、もちろん比較検討がしやすくなります。

追加登録される住宅の性能・品質に関する情報

記載は任意ですが、以下の項目があります。

  • 耐震基準適合証明書
  • 長期優良住宅認定通知書
  • 住宅性能評価書
  • 建築確認完了検査済証
  • 法適合状況調査報告書
  • 低炭素住宅
  • 省エネラベル
  • 瑕疵保険検査基準に適合
  • フラット35・S適合証明書
  • 建築士等の建物検査報告書 ← これがインスペクションに該当する項目
  • 新築時・増改築時の設計図書
  • 修繕・点検の記録
  • 5年以内に水回り設備交換
  • 5年以内に内装リフォーム
  • 5年以内にその他リフォーム(戸建てのみ)
  • 5年以内に大規模修繕工事(マンションのみ)
  • 空き家バンク登録物件

中古住宅ストックの資産価値も向上する

日本の中古住宅の流通シェアは全体の約14.7%(平成25年)欧米諸国(7~9割程度)に比べかなり小さい割合となっています。

その原因は中古住宅が正当に価値を評価されていないからで、日本の住宅資産額は累積住宅投資額に比べ500兆円以上少ない(平成25年)という結果につながっています。

維持管理状態の良い中古住宅が差別化され選ばれることで、良好な中古住宅が増え市場全体の資産価値が向上していくことも期待されています。

インスペクションとは…

中古住宅の購入前診断のことです。詳しくは茨城県・千葉県のホームインスペクションをご覧ください。

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