秋もだんだん深まり、暖房が必要な季節がやってきますね。
筑波学園ガスショールームでガス温水式床暖房などの暖房設備を体験してきました。
ガス温水式床暖房のしくみ
上の写真に写っているのが温水マットです。厚さは12mmで、この中に温水が通る細いパイプがあります。そしてこのマットの上にフローリングやコルクタイル等を敷いて仕上げます。
つくば市の筑波学園ガス対応エリアでは、新築の4割ものご家庭で床暖房が採用されているそうです。既存住宅のリフォームにも取り入れることができます。
床暖房のメリット
床からの輻射暖房
エアコンの温風対流暖房と違い、床からの輻射暖房だということが暖房方式の違いで、次のような特徴があります。
快適性
- 音がせず静か。
- 頭寒足熱で足元から暖まる。
- 設定温度が低くても暖かく感じる。
- 部屋全体が暖まる。
- 温風が来ないやわらかな暖かさ。
- 電気式より温度のムラが少ない。
- 器具が見えないので見た目がスッキリ、ぶつかったりもしない。
- 出し入れ不要で掃除もしやすい。
健康的
- 温風による乾燥のし過ぎがない。→ 肌やのどにやさしい
- 風が吹かないのでハウスダストが舞い上がらない。→ 空気がきれい
- 低温やけどをしにくい。
お得な料金プラン
冬季のガス料金がお得になる料金プランがあります。
床暖房に触れてみた感想
以前にも体感したことはありますが、やはり「柔らかい暖かさ」という言葉が一番相応しいのではないでしょうか。特に小さなお子さんやお年寄りがいるご家庭には、おすすめできる暖房システムです。
ただし、お住まいの断熱性能が確保されていることが、効果を活かす前提条件となります。既に住宅をお持ちで採用をお考えの方は、一度住まいの温熱環境を点検してからの方が良いでしょう。
その他のガス温水式暖房機器
ガス温水式暖房機器は床暖房だけではありません。その中のいくつかをご紹介します。どうせ床暖房を採用するなら一緒に設置してしまった方が割安です。
ファンコンベクター
機器の中に温水を循環させ、そこにファンからの風を当てて温風を出す仕組みです。ストーブやファンヒーターとは異なり、燃焼するのではなくあくまで温水から熱を取るので、空気がきれいで吹き出し口も熱くなりません。温度も早く立ち上がります。
左が置き型で、壁や床の温水コンセントに接続した温水パイプから、温水を循環させます。右はややライトな壁設置型です。
温水ラジエーター
床暖房と同じく、温水を循環させて熱を放出する仕組みです。
左は玄関先にも便利な鏡付きタイプ、真ん中は小型で洗面所に適しているタオルウォーマー、右はトイレ向きの小型タイプです。
浴室暖房乾燥機
洗濯物が干しづらい環境や共働きのご家庭には重宝な機器です。特に梅雨時は乾燥機があると助かりますね。ミストサウナ付きの機種もあります。
暖房給湯用熱源機 ー エネファーム
暖房に要する温水を作り出すためには、何らかの熱源機が必要です。
最近ではエネファームの価格が下がり、国の補助金も利用できることから採用される方も増えているようです。
エネファームとは?
ガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、この時発生する熱でお湯を作り出すシステムです。エネルギーの利用効率が高いことから、省エネ・エコにつながると期待されています。まだ電気でお湯を沸かすエコキュートほど認知されていませんが、徐々に普及が進んでいます。
左が現在の新型、右が旧型の設置事例です。化学反応し発電している時は、ボイラー・湯沸かし器のように音が出ないので不思議な感じがします。
エネルギーリスクの分散化
数年前は便利でスマートだということでオール電化が急速に採用されましたが、東日本大震災で電気一辺倒のリスクが露見し、ガスの利用が再び見直されています。
今後蓄電池や、その他エネルギーの新しい活用方法が開発されてくると思われますが、やはりエネルギーの分散化は考慮しておいた方が良いかもしれません。
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