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注文住宅の値引きについて考える

注文住宅の値引き

注文住宅は契約後に作り始める

土地や建売・分譲住宅・中古住宅を除き、注文住宅のようなこれから作る建築物に関しては「請負契約」という形式で契約が結ばれます。

そして、お金の対価である成果物(=住宅)が出来上がるのは依頼してから数ヵ月後ということになります。このことが注文住宅の値引きを理解する上での重要な要素です。

誰でも品質が同じなら安く買えるに越したことはありません。

すでに出来ているもの(一般的な商品や完成している住宅)に関しては、安く買っても中身には影響しないので購入者に単純にメリットがありますが、注文住宅のようにこれから作るものに関してはどうでしょうか?

値引きを素直に喜んでいいか?

住宅計画の検討打合せ(商談)も後半になり、お互いに契約を意識する段階になると、「値引き」 という言葉が出てくることがあります。やはり頬は緩んでしまいますが、素直に喜んで良いのでしょうか?

住宅メーカー側が決算などの業績調整機会にあたったり、競合他社との価格競争の中で「今回は取りに行く (絶対契約する) お客様」にあなたが該当する場合、あなたの予算に(無理に)合わせた金額調整をすることがあるかもしれません。また逆に建築を依頼するあなたの側から強引な値引き交渉があったとします。

会社としては表向き笑顔であっても、心の裏側ではどんな気持ちを持つでしょう。契約後に作るその住宅において、手を抜く部分が出てはこないでしょうか?

施工・品質への影響

厳しい予算であっても当然ながら会社は少しでも利益を出そうとします。その方針により、値引きによるしわ寄せは下請け業者、さらには実際施工をする職人さんに行く可能性も十分考えられます。

「今回は泣いてくれ」「仕方ない、いいよ」で済み、いつもと同じ気持ちで仕事に臨んでくれれば良いですが、はたして気持ちよく働いてもらえる場合ばかりでしょうか?

製作者にとって「良いモノを作りたい」という気持ちは共通していると思います。しかし同時に、そうは言っても利益を上げなければならないのが現場に携わる人間です。実際施工に携わる職人・各専門工事業者、そして工事監督またはその上の部門長も、厳しい状況の中でも利益を出そうと施工金額を切り詰めていきます。

赤字を出してまでそれ以上の仕事をする人はまずいません。(ビジネスならそうなってしまいますよね。)

社員への評価はどうなのか?

現場に携わる社員に対する会社の評価基準が利益を出すことだったらなおさらです。ボーナスにも響くかもしれないとしたら、必然的にかけるコストを減らそうとします。そのようなマイナス評価要因がはっきり伝えられていなくとも、心理的な圧迫感があるのではないでしょうか?

とすれば仕上がり程度にも影響が出てきます。住宅は出来上がってしまえば見えない部分が多く、しかも見えない箇所ほど重要な部分が多いのです。消費者にとっては、もしそんなところに影響が出たら…と思うと素直に喜んではいられません。

値引きにより意識して「手抜き」をすることはしないとしても、結果として表れることは否めないでしょう。程度によりますが、良くなることはないはずです。何せこれから作るものに対し、適正なコストをかけられないのですから。

社内のシステムが社員そしてユーザーに与える影響について

安いからこそ注意する

それでも値引きのオファーがあり値引きに応じた場合、またはこちらから値引き交渉をした場合、通常以上に施工に対して目を光らせなくてはなりません。品質に影響することはないのか、きちんと確認もしくは約束しておく必要があります。現場に付きっきりという訳にはいきませんが、要所要所でしっかりとした確認が必要になってきます。

初めから安いローコスト住宅においてもこのことは言えます。単に協力業者に我慢を強いるシステムではなく、きちんと安くできる理由を確認することが大切です。

いずれにしろその企業がどういう理念・方針でお施主様の家を施工しているのか、できればある程度責任がある立場の人からよく聞いておくことが肝心です。

契約は適正な価格で

結論としては、不自然で無理な値引きはNGだということです。

初めからコストを抑えた提案をしてくれるメーカーなら受け入れられますが、競合他社から相見積りをとる中での駆け引きや交渉の途中の大幅値引きは、企業姿勢も疑われます。「それなら最初からその額を提示してくれ、どれだけ利益を乗せていたんだ?」ということになります。

安易な値引きに乗ることは「安物買いの銭失い」になりかねません。

稀に「モデルハウスとして見学会に使わせてもらいたい」など、企業の事情によりプレミアムな仕様になることもあります。理由が特別ですから有利に働くこともありますが、それは時の運です。「当たったらラッキー」位に考えておいたほうが良いでしょう。

注文住宅を建てることは、単に完成した家を手に入れることだけではなく、その建てる過程・プロセス含めて購入することになります。住宅メーカーが提供するのは「商品」でなく「サービス」であるとも言えます。

一生の思い出になるような気持ちの良い出来事にするために適正な価格で注文し、また住宅メーカーとの出会いを喜べるような選び方をしましょう。

新築住宅・注文住宅で失敗しないために
住宅選びには様々な比較要素があります。
デザインや会社の印象だけでなく、しっかりと「中身」を見極め選択すること、適切に比較することが失敗しない家づくりにつながります。
注文住宅,比較 失敗しない家づくり

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