注文住宅ではありませんが、市場に存在する住宅の一部として、分譲住宅・建売住宅にも触れておこうと思います。
不動産系の企業が、都市部周辺で土地開発と併せて分譲住宅を販売し、売上げを伸ばしています。土地の仕入れに強いことから、条件の良い土地を手に入れ開発をし、建物とともに分譲します。土地を「建築条件付(建築業者が指定されていること)」で販売したり、土地とともに建売住宅として販売するスタイルです。近年、多くの家を建てていることから「パワービルダー」 と呼ばれるようになりました。
主なパワービルダー
・飯田グループホールディングス
一建設株式会社、株式会社飯田産業、株式会社東栄住宅、タクトホーム株式会社、株式会社アーネストワン、アイディホーム株式会社の6社が、2013年に経営統合して共同持株会社を設立しました。
供給戸数の合計は年間で2万6千戸を超え、数では大手ハウスメーカーを上回っています。
・ポラス(POLUS)グループ
埼玉・東京・千葉を中心に展開しており、分譲マンションや注文住宅も手がけています。
・アイダ設計
関東・東北・北陸・東海地方に展開していおり、ローコスト住宅を売りにしています。
パワービルダーの特徴
土地がない人にとっては、利便性の良い土地が手に入り、かつ建物もローコストとなれば魅力的です。入手が簡単であることも人気のようです。
かつて建売住宅には「安かろう悪かろう」というイメージがありましたが、積極的に品質向上を目指している会社もあるようです。ただし、あくまで注文住宅ではありません。どのような家なのか中身をよく吟味して購入して下さい。
つくばエクスプレス沿線の分譲住宅地でもよく見かけますが、他県の会社も参入していますので、アフターサービス・保証など引渡し後の対応も確認しておきましょう。
不動産系の企業なので重点は建物よりも土地に置かれています。土地と分離して建物を建てる住宅メーカーを選べないので、住宅そのものにこだわりを求める方には不向きかもしれません。
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