ヒノキ ― その優れた性質と建材としての価値

ヒノキで使った木造建築

住宅に使われる木には多くの樹種があります。

元々、地域で採取できる木が、それぞれの特徴に応じ適した箇所使われてきました。また加工しやすいスギやヒノキは植林管理され、利用されてきました。

今回はヒノキ(桧、檜)の話を取り上げてみます。

ヒノキの特徴と建材としての利用

まっすぐに伸びる
適度な硬さと粘りがある

加工のしやすさから、土台や柱・床材として使われます。

長持ちする

湿気やシロアリに強い特徴があります。基礎の上に乗せる土台は湿気を帯びやすいので、できればココにはヒノキを使いたいものです。

ヒノキ,土台

写真はその土台に使ったヒノキです。節に赤みがありとてもきれいですよね。また無垢材なら芯があるので、強さはさらに増します。

一説には「伐採した時と1000年後とが同じ強度」とも言われています。日本に多く自生し、世界最古の木造建築である法隆寺をはじめ、寺社仏閣でもよく使われています。

香りがよく、人の心を落ち着ける効果がある
価格は高め

使う箇所を選んで使うとコストを抑えられます。

ヒノキの見分け方、スギとの違い

ヒノキ

By HamachidoriHamachidori via Wikimedia Commons

スギ

I, B.navez  via Wikimedia Commons

因みに山林でよく見かける杉や檜ですが、一見色が同じなので似たように見えます。しかし、ちょっと良く観察すると似て非なるもの。写真上が檜で下が杉です。覚えておくと子供に自慢できますよ。

ヒノキの日用品としての活用

加工のしやすさと耐久性、香りの良さから日用品の材料としても昔から利用されています。良いものだけあって値段は少し高めです。

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