昭和の家にあったレトロなデザイン
築50年-昭和レトロの家-を手直ししながら暮らしています。そこで見つけた「小粋なデザイン」の一部をご紹介します。
欄間の組子
やはり目立つのは欄間にはめてある組子のデザインです。木の小片で幾何学模様が形作られています。
昔は一般的でしたが、今では作るとかなりの高額になります。
木彫りの欄間などもありますが、こちらはリノベーションの様子を記載した昭和レトロの家をリノベよりご覧ください。
年季の入った金具
建具の金物
建具も木製で真鍮の鍵がついています。三日月の形がかわいらしいです。
長押の金物
長押に付いていたハンガーを掛けるフックもデザインされていました。
丸みのある木材加工
床の間はもちろん、外部の建具(窓)も木製です。
角を丸く加工してあるため、やわらかさを感じます。手間と材料を多く使う、丁寧な仕事です。
身の回りにある暮らしのデザイン
以前から昔のデザインは面白いなと思っていたのですが、同じように感じている方は他にもいらっしゃいます。
石岡市で開催していた「まちづくりセミナー」に参加した時のことです。講師は、つくば市にあるNPO法人「矢中の杜」の守り人 の若き理事長さんでした。
理事長さんは、その建物の修復活動で「身の回りには気が付きにくいけど多くの宝があるんじゃないか」ということに気付かされたそうです。景色然り、文化・風習然り、デザイン然り。
ワークショップでディスカッションしましたが、確かにそうでした。グループの中から様々な意見が出てきました。
普段「無い無い」ばかり言いがちですが、ふと見れば多くの「小さいモノやコト」がまわりにあることに気づかされました。
それこそモノに溢れた今の時代です。灯台もと暗し、なのかもしれません。
感ずることの多い良いセミナーでした。改めて身の回りを、新鮮な目で見て見たいと思いました。
つくば市のNPO法人-矢中の杜
「矢中の杜」とは、つくば市北条にある昭和初期に建てられた近代和風住宅、旧矢中邸のことです。
家具・調度品、生活用品まで当時にタイムスリップしたかのように残っており、国の登録有形文化財にも登録されています。
しかし貴重な文化遺産であるにもかかわらず、数十年間空き家だったため傷みがひどかったそうです。
その後、所有者が変わったことで保存活動が始まり、再生する活動を通して「場所づくり、人づくり、まちづくり」に取り組んでいらっしゃいます。
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