大きな金額がかかる一大事業ですので、印象だけで決めるわけにはいけません。
性能・品質、価格、デザインはもちろん、施工体制など確認することは数多くあります。
引渡しを受けた後も永く付き合っていくことになるので、相性も重要な要素です。
チェックポイントをシーン別にまとめてみました。
ホームページ・パンフレットで
現在ではどの企業もホームページを持っていると言っていいでしょう。しかし力の入れ方は一様でなく、あまり手が掛けられていないサイトもあります。パンフレットも同様です。
これらが充実しているメーカーと良い建物を建てるメーカーはイコールではありませんが、少なくともセンスと思い入れは感じられるのではないでしょうか?
- 家づくりに対する「思い」がこめられているか?
住宅展示場・モデルハウスで
どんな家を建てているのか見に行くことになります。標準的な仕様なのか、オプションの要素がどのくらいあるのか確認します。
モノを見ることもちろんですが、商品の品質・性能についてきちんと説明を受ける、打ち合わせ~契約~建物完成までのおおまかな流れを聞くなど、分からないことはどんどん聞きましょう。
さらに詳しく話を聞きたい、具体的に相談する気持ちが固まっている場合は、商談のアポイントをとります。
- どこまでが標準仕様なのか、どこからがオプションなのか?
工事中の現場で
住宅メーカーによっては「現場見学会」を開く、もしくは個別に工事中の現場に案内してくれる会社もあります。
住宅は完成してしまえば見えなくなってしまう部分が多くあるので、どのような環境・様子で施工が行われているのか確認できる良い機会です。
「自分の家もこのように作られるんだ」というつもりで見ておきましょう。分からない部分はどんどん聞きます。
- 材料の保管はどのようにしているか?
- 現場がきれいか、掃除は行き届いているか?
- 施工の程度はどうか?
完成見学会で
実際の施工事例が見られる機会です。どのぐらいのグレードで建てた家なのか聞いてみましょう。
今まで気が付かなかった家づくりのアイデア・ヒントが見つかるかもしれません。
ただし、あくまでお施主様のお住まいです。お子さんがいる場合は特に傷や汚れに気をつけましょう。
- 自分が実現したい空間の事例を確認する。
- 自分が気がつかなかった要素を発見する。
様々な角度で見る
各シーンとも一度に限らず、何回確認してもいいことです。
第一印象が極端に悪い場合は、選択肢から外れるでしょうが、逆に良かった場合も注意が必要です。たまたまその時がよく見えたということも考えられますので、違う機会・方法でも確認してみましょう。
ある程度数を見るとその住宅メーカーの特徴が見え、他社とも比較できるようになってきます。クセ・特徴は一度では掴みきれません。
- 一度の印象で判断せず、場面・状況を変えて確認する。
打合せを申し込み、商談へ
候補の住宅メーカーが絞れたら、プランニング・見積りをしてもらうことになります。多くの会社が無料でしてくれますが、当然契約することも求められます。
商談を進める中で、その住宅メーカーの商品や性格・能力を見極め、最終的には金額を見て判断します。
人によって6~7社に声をかける方もいらっしゃいますが、真剣に考えるならば1回の打合せにさえ多くの時間と労力を使います。疲れのため判断が鈍ることも考えられますので、打合せは3社以内に絞ることをお勧めします。
実際は商談と建築事例の確認を平行して行うようになります。
- 少数の会社と密度の濃い検討を重ねる。
- 分からないことは分かるまで聞く。
- 商品だけでなく、相手の中身(担当者の人間性や企業の体制)も確認する。
- 打合せ記録簿をもらい、行き違いのないようにする。自分でも書く。
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